みなさんが普段使用している”歯磨き粉”。
歯磨き粉には、歯を綺麗にするという目的の他にも私たちの知らない効果がたくさんあります。
今回は歯磨き粉にフォーカスしてその効果や特徴をご紹介していきます。
歯磨き粉の効果!
Contents
一般的に”歯磨き粉”と呼ばれるものは正しくは「歯磨剤(しまざい)」と言います。
厚生労働省では「歯ブラシと併用し、清掃効果を高めるもの」と定義されており、現在では薬効成分を含み、様々な効果がある歯磨き粉が増えてきました。
歯磨きの主な効果には以下の4つがあります。
虫歯の予防!
虫歯は口の中にいる虫歯菌が酸を出し、歯を表面から溶かしていく病気です。
虫歯は進行すると歯の中にある神経にまで達し激しい痛みを伴います。
こうなると神経を取り除く処置が必要になり、歯の寿命も大幅に短くなってしまいます。
歯磨き粉には虫歯を予防する効果があります。
虫歯予防効果のある歯磨き粉は「フッ化ナトリウム」という成分が含まれています。
フッ化ナトリウムは虫歯菌が出す酸を抑制、さらに溶け始めている歯の再石灰化を促す効果があり、虫歯予防にとても効果的な成分です。
歯周病の予防!
歯周病は、プラーク(歯垢)に住んでいる菌に感染し、歯茎が炎症を起こってしまう状態です。
歯周病になると、歯茎が出血しやすくなるなどの症状があらわれます。
歯周病はその進行が進むと歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間が深くなっていき、歯を支える骨を溶かしてしまう恐ろしい病気です。
歯を失う原因のトップでもあり、多くの人が歯周病で歯を失っています。
歯磨き粉にはこの歯周病の予防に役立つ成分「グリチルリチン酸ジカリウム」が含まれています。
この成分が歯茎に効き、歯茎の炎症を抑えて歯周病の進行を防止することが出来ます。
歯石の予防!
歯石は唾液とカルシウム成分が混ざりプラーク(歯垢)が、石のように固まってしまうことで作られます。
歯石はその名前の通り石のように固く、歯ブラシでは除去することが困難です。
歯石が溜まってしまうと虫歯や歯周病の原因になります。
歯磨き粉に含まれる「デキストラナーゼ」と呼ばれる酵素がプラークを分解・除去し、歯石の沈着を防ぎます。
さらに歯の表面をコーティングして歯垢が歯の表面に再付着するのを防ぐ効果もあります。
ヤニやステインなどの着色除去!
タバコを吸っている方や、ワインやコーヒーをよく飲まれる方は、タバコのヤニや飲み物に含まれるステインが歯に沈着し、歯が黄ばむ原因になります。
歯が黄ばんでしまうとただのブラッシングだけでは着色を落とすことは困難です。
歯磨き粉に含まれている「ポリリン酸ナトリウム」という成分には、タバコのヤニを除去する働きがあり、ブラッシングと一緒に着色を落としてくれます。
歯磨き粉を使用しないとどうなるの?
歯磨き粉を使わなくても歯ブラシによるブラッシングのみでプラークを落とすことは可能です。
しかし、歯ブラシで落としただけではまたすぐにプラークや汚れが溜まってしまいます。
重要なのは、汚れを落としたあとにさらに汚れをつきにくくすることです。
歯磨き粉に含まれる「デキストラナーゼ」などの成分が歯の表面を薬用成分でコーティングしてくれ、汚れや歯石をつきにくくします。
歯磨き粉を使った方が虫歯や歯周病の予防という面で効果的になります。
歯磨き粉の効果的な使い方!
磨いたあとに得られる爽快感から歯磨き粉を歯ブラシにたっぷりとつけて使う人が多くいます。
発泡剤入りの歯磨き粉は泡立ちが良く、きちんと磨けていなくても磨けている気持ちになってしまい磨き残しをつくりやすくなります。
そうすると、毎日磨いていても虫歯や歯周病のリスクは高くなってしまうことも・・・
歯磨き粉は量を多く使わなくてもその効果は得られるので、歯ブラシの3分の1程(毛先に少しつける程度)で問題ありません。
泡立ちよりも、しっかりと丁寧に磨くことが重要になります。
口が泡でいっぱいになったらその都度吐き捨て、細かく磨くようにしましょう。
歯磨き粉だけに頼らず、フロスや歯間ブラシを併用し歯と歯の間もしっかりと磨くことで歯垢の除去率も格段に上がり、虫歯や歯周病の予防効果も高まります。
日々の丁寧なブラッシングで健康な歯を維持しましょう。
いかがでしたか?
普段何気なく毎日使っている歯磨き粉。
その歯磨き粉の中にはたくさんの成分が含まれ、各成分が虫歯や歯石予防など多くの効果をもたらしています。
ドラッグストアなどで歯磨き粉を買う時にパッケージでどんな成分が含まれているか確認してみるのもいいですね。
現在、多くの種類の歯磨き粉が販売されています。
自分に合った効果的な歯磨き粉を見つけてみましょう!
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