妊娠してから、口がネバネバしたり口臭がきつくなって気になるという方は多いのではないでしょうか?
一度口臭が気になり出すと、「クサイ!」と思われていないか心配になりますよね。
そこで今回は、妊娠中の口臭の原因や対策についてご紹介していきます。
妊娠中の口臭が気になる時期!
Contents
妊娠初期~中期にかけて口臭が気になるという方が多くいらっしゃいます。
妊娠中は女性ホルモンの分泌が増えて、唾液の性質や分泌の量が減少してしまうため、口臭が強くなりやすくなります。
妊娠中の口臭の原因!
唾液の減少!
唾液には、口の中の食べかすを流したり、お口の中の細菌を減少させる抗菌作用があります。
唾液の量が減ることで、食べかすが口内に残りやすくなり、口腔内の細菌も増殖しやすくなるため、口臭が強くなります。
ネバネバ唾液!
唾液の量が減少することに加えて、唾液の性質が変化することも口臭の原因の一つです。
黄体ホルモンの分泌が増えると酸性寄りの唾液が出るようになり、ネバネバとした唾液になります。
ネバネバした唾液は、食べかすを洗い流す作用も弱く、食べかすが口腔内に残り、腐敗してガスを発生し口臭の原因となります。
他にも、唾液の性質の変化により、口腔内が酸性に傾きやすくなります。
その結果、歯が溶けやすくなって虫歯になるリスクが高まります。
また、菌が増殖しやすくなり、口臭が発生してしまいます。
疎かになりがちな歯磨き!
妊娠中は、つわりの影響で体調も不安定になります。
食後にしっかりと歯磨きができなくなることで、口腔内に食べかすが残ってしまいます。
特につわり中は、ハブラシを入れるだけでも気持ち悪くなってしまうこともあります。
お口の中にたまった食べかすは、口内で腐敗して細菌のエサとなり、ガスを発生させて口臭の原因となってしまいます。
歯茎の炎症!
妊娠すると女性ホルモンの分泌が盛んになります。
この女性ホルモンを好む特定の細菌がいます。
細菌は歯肉に炎症を起こし、歯茎が腫れたり出血したりします。
歯肉の炎症が進んでいくと歯周炎になり、口臭を発生させてしまいます。
ストレス!
体調の変化、妊娠・出産に対する不安など精神的なストレスもたまりやすくなります。
特に妊娠中は、普段以上にストレスがかかります。
また、お腹が大きくなると寝苦しくなり寝不足になることもあります。
こういったストレスが自律神経のバランスを崩してしまいます。
リラックスしているときには副交感神経が働きますが、ストレスが多くかかると副交感神経の働きは弱まり、交感神経のはたらきが強くなります。
交感神経が優位な状態は緊張したときと同じで、唾液の分泌が減少し、のどが渇いたり、胃が痛くなったりします。
これら唾液の量の変化や胃炎などの内臓の不調も口臭がきつくなる原因となります。
それでは妊娠中の口臭を防ぐ方法はあるのでしょうか?
続いては妊娠中の口臭対策するための4つの方法をご紹介します!
しっかり歯を磨く!
食べかすが残っているとお口の中で腐敗していき口臭の原因になります。
食後はしっかりとブラッシングをし、食べかす除去するようにしましょう。
うがいをする!
体調によっては、食後に歯磨きをできないこともあります。
そんな時には、ぶくぶくとうがいをするようにしましょう。
虫歯や歯肉炎の治療をする!
妊娠の初期や後期は、歯科治療には適していませんが、妊娠中期であれば虫歯の治療や歯肉炎の治療ができます。
妊娠前までに、歯の治療は終了しておくことが理想ですが、妊娠中でも簡単な治療であればできるので、何か気になる症状がある場合は妊娠中期の間に治療してもらうようにしましょう。
唾液腺マッサージ!
妊娠中は唾液が少なくなり口が乾燥する傾向にあります。
唾液が出るように唾液腺のマッサージしてあげることもいいでしょう。
耳の前あたりをマッサージしてあげたり、アゴの裏側を手でマッサージしたりすると唾液が出やすくなります。
その他、食べ物をよく噛んだり、キシリトールガムなども唾液の分泌を増加させるのに有効です。
妊娠中は女性ホルモンの増加で、口腔内の環境にも大きな変化があります。
口臭は強くなりやすいので、食後の歯ブラシやうがいは大切です。
虫歯や歯肉炎は、歯科医院で適切な処置を早めに行うようにしましょう!
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