妊娠中は口のトラブルに注意が必要です！
妊娠中は、ホルモンのバランスが崩れるため、歯茎に炎症を起こす歯周病になりやすく、悪化しやすいといわれています。
また、つわりなどで歯を十分に磨くことができないため、妊娠中は最も口内のトラブルを招きやすい時期なのです。
そこで今回は、妊娠中に起きる口内のトラブルと、その対策をご紹介します！
【症状別】妊娠中に起きる口内のトラブルの原因と対策！
Contents
今まで口の中のトラブルがあまりなかった女性でも、妊娠中は口腔内環境の変化でトラブルを起こしやすくなります。
こちらでは、症状別の原因、今からすぐできる対策方法をご紹介していきます。
①歯茎の腫れ・出血
妊娠中はホルモンバランスの分泌が増加し、歯茎に炎症を起こす歯周病菌が増殖しやすくなります。
歯茎に炎症が起こると歯茎が腫れたり、出血しやすくなります。
このような症状は妊娠性歯肉炎と呼ばれており、妊娠初期～中期の妊婦さんで多くみられる症状です。
産後にホルモンのバランスが戻っていくと、このような症状はおちついていきます。
しかし、口内環境が悪い状態にしておくと妊娠中は歯肉炎が悪化しやすいので、しっかりとケアしていくようにしましょう。
妊娠性歯肉炎の対策！
・食後の歯磨き、うがい。
・丁寧なブラッシング。
・歯科医院で虫歯や歯茎の状態をチェックしてもらいましょう。
②歯周病による歯のグラグラ
歯肉炎をそのまま放置したままでいると、歯周病へとさらに症状は進行していきます。
歯茎から膿がでたり、歯がグラグラしたり、歯茎が下がったりなどの症状がみられます。
歯周病まで症状が進行してしまうと、歯肉炎のように自然と症状が改善することは難しくなりますので気をつけましょう。
妊娠中の歯周病対策！
・早めに歯科医院で検査してもらいましょう。
・毎日の歯磨きはいつもより丁寧に行いましょう。
※歯周病の妊婦さんは、健康な妊婦さんに比べて早産や低体重児で出産してしまうといったリスクが高まります。
赤ちゃんのためにも、妊娠前からの早めの治療を心がけましょう。
③口の中のネバネバ、イヤな口臭！
つわりがある時期では歯ブラシが気持ち悪く、口内のお掃除がうまくできなくなります。
また、食べかすが残りやすくなり口臭の原因にもなります。
加えて、妊娠によるホルモンのバランス乱れで唾液の出る量が減少してしまいます。
唾液は、自浄作用や抗菌作用、口の中に潤いを与え口内環境を正常な状態に保つために欠かすことのできないものです。
唾液が減ってしまうと、口の中は乾燥しネバネバしたり、口臭が強くなるなどの口内トラブルを起こしやすくなります。
妊娠中の口臭対策！
・歯ブラシのヘッドの部分が小さいもので歯磨きをする。
・歯磨きができないときは、マウスウォッシュや水でこまめにうがいする。
・適度な水分補給
④虫歯のリスク！
妊娠中はすっぱいものが食べたくなったり、つわりで胃酸が口内に逆流してくることで口の中が酸性に傾きやすくなります。
口内が酸性に傾くと歯の表面が溶け、虫歯になりやすくなります。
妊娠中は、虫歯にもなりやすくなるのでしっかり対策をとりましょう。
妊娠中の虫歯対策！
・食べた後やつわりでを吐いてしまった後は、丁寧に歯ブラシをする。
または、うがいをしましょう。
赤ちゃんに虫歯をうつさないようにしよう！
産まれたばかりの赤ちゃんの口内には、虫歯菌はいません。
食べ物の口うつしや食器の共有などで、お母さんや家族から赤ちゃんに虫歯菌がうつってしまいます。
赤ちゃんに虫歯をうつさないためにも、お母さんや家族は虫歯の治療をし、口内環境を整えておくことが大切です。
妊産婦歯科検診を受けよう！
安定期に入ったら、歯科医院で一度口腔内をチェックしてもらいましょう。
妊娠初期や後期は緊急な治療以外は控えたほうがいいので、安定期入ったら早めに受診しましょう。
そして、診察・治療してもらう際は、必ず妊娠していることをしっかりと歯科医師に伝えましょう。
また、それぞれの市区町村や自治体で妊産婦歯科検診を無料で行っているところもあるので、利用してみるのも良いかもしれません。
妊娠中は体の変化とともに、口の中の環境も変化しトラブルが起こりやすくなります。
辛いつわりの時期などは、特に口腔内の環境が悪化しやすくなります。
できる範囲でいいので、口腔内をケアするようこころがけてみてください！
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