妊娠中は、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの分泌が増加するため、口腔内環境にも変化が起こります。
歯茎が腫れやすくなったり、唾液が減ったりすることで虫歯のリスクが非常に高まります。
妊娠中の虫歯予防、対策はとても大切です。
そこで今回は、なぜ妊娠中に虫歯リスクが高まるのか、また原因や対策についてご紹介します!
妊娠中の虫歯の原因!5つの虫歯対策!
Contents
妊娠中はお口のトラブルが増える!?
妊娠中は、お口のトラブルが増える傾向にあります。
つわりがあったり、食の嗜好も変わり、酸味の強い食べ物を好むなど虫歯リスクを高めやすいお口の状態になってしまいます。
今まで以上にしっかりと口腔内のケアをしていかないと、気づいたときには、歯がボロボロなんてことにもなりかねません。
妊娠中の虫歯リスクが高まる4つの原因!
唾液の分泌量・性質の変化!
妊娠中は唾液の分泌量が減ります。
また、唾液の性質も変化して、サラサラとした唾液というよりは、少しネバっとするような粘性の高い唾液に変化します。
これにより、口の中の食べかすや汚れが口内に残りやすくなります。
結果、口内に残った食べかすが虫歯菌のエサとなり、虫歯菌の活動を活性化させてしまうのです。
酸味の強い食べ物や糖分の摂取量増加!
妊娠中は食の嗜好が変わり、酸味の強いものや甘いものなどを好んで食べるようになることがあります。
通常、お口の中はpH7あたりの弱酸性の状態です。
しかし、酸味の強い食べ物や糖分の多い食べ物を食べると、より酸性に傾き、歯からミネラル成分が溶け出していってしまいます。
唾液には酸性になったお口の中を中和する作用があります。
ところが、妊娠中は唾液の分泌量も少なくなるため、普段よりも口内が酸性に傾きやすく、虫歯のリスクが上がります。
つわりによる歯のケア不足!
人によって程度や期間も様々ですが、妊娠中はつわりがあります。
つわりがあると、歯ブラシを奥歯の方まで持っていくことが難しくなり、ブラッシングが不十分になりがちです。
その結果、虫歯菌のエサとなる食べカスがお口に残り、虫歯になりやすくなります。
また、つわりによる嘔吐により、胃酸が逆流して歯を溶かしてしまいます。
このように、妊娠中のつわりも虫歯の原因のひとつになります。
不規則な食事!
人の口内環境は、元々弱酸性となっています。
食事をするとお口の中は、酸性に傾きます。
そして、唾液の緩衝作用によって一定の時間が経つと中和され、もとの弱酸性の状態に戻っていくという仕組みになっています。
妊娠すると1回に食べられる量が少なくなり、食べる回数が通常よりも増えがちになります。
食べる回数が増えた分だけ口の中が酸性になる時間が増えるため、歯からミネラル成分が溶けだし、虫歯を進行させる原因となります。
妊娠中の虫歯対策のための5つのポイント!
ヘッドの小さな歯ブラシで歯磨き!
つわり中でもヘッドの小さな歯ブラシでのブラッシングは気持ち悪さを緩和することができます。
歯ブラシの頭の部分が小さい歯ブラシをつかって、歯の汚れをしっかりと取りましょう。
食べかすは虫歯菌のエサになります。
食べ物を食べた後はできるだけ歯ブラシをするように心がけましょう。
こまめなうがい習慣!
体調によっては、つわりがひどすぎて、歯磨きができないこともあります。
そんな時は、ブクブクうがいを何回か繰り返し、口腔内を清潔に保つようにしましょう。
市販のマウスウォッシュなどを使ってうがいしてもいいでしょう。
就寝前は丁寧な歯磨き!
寝ている間は唾液の分泌が減少し、虫歯になりやすい状態になります。
寝る前はしっかりと歯に残った汚れを落としておくことが大切です。
泡が立ちにくい歯磨き粉やスッキリした味の歯磨きを使うと、つわり中でも比較的気持ち悪くなることがなく歯磨きをすることができます。
規則正しい食事!
常に食べ物が口に入った状態は虫歯のリスクを高めるためよくありません。
できれば、規則正しい食事を心掛けましょう。
食べた後は、できれば歯磨きをし、難しい時はしっかりとうがいを行いましょう。
キシリトールで虫歯予防!
キシリトールは虫歯予防に効くとどこかで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
キシリトールは、虫歯の原因となる酸を産生しない甘味料です。
糖分と同様に味覚を刺激して唾液の分泌を促し、唾液による口腔内の自浄作用も高めたり、プラークの付着を減少させる効果なども期待できます。
また、虫歯菌の働きを弱める効果も期待できるため、虫歯予防に有効といわれています。
妊娠中はいつもと比べて虫歯リスクが高まります。
食後のブラッシングやうがいを心掛けるようにしましょう。
また、妊娠中の虫歯が気になる時は是非一度医師の診断を受けましょう!
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