愛犬が飼い主の側に来て顔をなめたり、手をなめたりするのは飼い主にとっても幸せを感じるひと時ではないでしょうか。
こうした愛犬とのスキンシップは私たち飼い主にも癒しを与えてくれる時間です。
しかし、中には口臭がひどく、スキンシップの時間の幸せが半減してしまうことも・・・
また、犬の歯の病気には、「食べ物を食べられない」・「口臭が酷い」という部分的なトラブルだけでなく、歯周病や歯肉炎など、全身疾患につながる可能性が高い病気もあります。
歯周病を予防するためにはどうすればよいのか、犬の歯を日頃から健康に保つ方法を考えていきます。
食べ物を考える!
まずは食べ物から考えていきましょう。
犬のフードは、今様々なものを購入することができます。
柔らかめの半生状のフードや硬めのフード、硬めのフードに湯やミルクをかけたものが好みの犬もいるでしょう。
歯の健康を考えた時に、こうした柔らか目のフードは口腔内に食べカスがのこったり、歯茎に食べかすが付いたりしやすい傾向にあります。
口に残った食べカスは歯垢や歯石の原因になってしまいます。
子犬~成犬の間は、出来るだけ硬めのフードを与えることが口腔ケアに向いているといえるでしょう。
また、内容として、油分や穀物を多く含むフードは、歯石の原因ともなります。
可能であれば天然由来の原料を用いたものや、無添加のものを選ぶと良いでしょう。
大好きなおやつで口腔ケアを考える!
歯磨きを嫌がる犬や、食べかすが残っていることが多い犬には、歯磨きガムがオススメです。
こうした硬いものを噛むことで、歯や歯茎に刺激を与えることができます。
歯磨きほど丁寧に歯垢は取れませんが、表面上にある歯垢をざっと取り除いてくれる働きもあります。
ただし、食べている時は目を離さずに注意しておきましょう。
誤飲の原因になることもあるため、飼い主の側で食べさせるようにしましょう。
また、小型犬の場合はあまり硬すぎるものは歯が折れる原因にもなります。
ひづめやアキレス腱などの硬いものではなく、小型犬用のおやつを与えるようにしましょう。
遊びの中で歯の健康を考える!
犬は人と遊ぶのが大好きです。
そんな犬の遊び時間の中に、口の健康を考えたおもちゃを取り入れてみてはどうでしょうか?
犬がカミカミできる硬いゴムや、弾力のあるゴムでできたおもちゃ、縄などで編んで作られているロープや布状のような素材で作られたおもちゃは、犬のストレス発散に役立ちます。
同時に、おもちゃで遊んでいるうちに自然に食べかすや歯垢をきれいに取り除いてくれることが期待できます。
噛むおもちゃは、遊んだ後、洗って乾燥させておくと、衛生的に保つことができるでしょう。
定期健診で歯のチェックを!
愛犬の歯の健康を保つためには、定期検診でこまめにチェックすることが重要です。
頻度としては、
・生後6か月 → ワクチン接種や不妊手術前
・5~6歳まで → 年に1回
・7~9歳まで → 年に2回
・10歳以上 → 年3回程度
上記を目安にして健康診断を受けることが愛犬の健康を保つのに役立ちます。
健康診断の際に口の中も見てもらい、歯石がないかチェックしてもらうと良いでしょう。
犬の口に歯石が付着しすぎていると全身麻酔が必要となり、費用も高額になってきます。
また、病気をもっていたり、高齢になっていたりすると、愛犬が全身麻酔に耐えられるかどうかの判断も必要となってきます。
歯石がびっしりついた状態になる前に、家庭でのケアや定期健診で状態を確認しておくようにしましょう。
→参考記事:『愛犬の歯垢を除去する!オススメの犬用歯ブラシ!』
歯磨きの習慣+αで考える!
犬の歯磨きは習慣づけるまでに、大変な苦労を要する場合があります。
日本では、3歳以上の飼い犬の8割が歯周病になっているといわれています。
犬の歯周病は全身疾患にも通じるため、飼い主にとって深刻な問題にもなっています。
→参考記事:『愛犬家必見!愛犬の歯を健康に保つ方法!』
歯磨きはもちろんのこと、食事や遊び、おやつなど、トータル的にケアできる方法を生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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