こどもの成長と共に、歯も成長していきます。
歯ブラシもその時期に合ったものを選ぶことで、より効果的に虫歯を防ぐことができるのはご存知でしょうか?
「なんとなく同じ歯ブラシを使い続けている」、という方はこの記事を歯ブラシ選びの参考にしてみてくださいね!
年齢別!オススメの子供用歯ブラシ!
Contents
歯磨きっていつからするの?正しい歯磨きの開始時期!
生まれたばかりの赤ちゃんにはまだ歯が生えていません。
一体いつ頃から歯磨きを始めればよいのか、迷っている親御さんも多く見かけます。
実際に歯磨きができるようになるのは歯が生え始める5〜9ヶ月からです。
しかし、それまでにも口の中をきれいに保つ習慣付けをしておくと歯磨きへの移行がスムーズにいくでしょう。
例えばおっぱいやミルクを飲んだ後や、離乳食後などに少し湿らせたガーゼなどで口の中を優しく拭いてあげるのも一つです。
口の中に親御さんの手などの異物が入ることに慣れておくと、いざ歯磨きを始める時のハードルがぐんと下がります。
また、毎日口の中をチェックすることで小さな異変にもいち早く気づくことができます。
そして、3歳くらいからは自分でしっかりと歯磨きをする習慣がつくようにトレーニングしていくのが良いでしょう。
【年齢別】歯ブラシを選ぶポイント!
〈0〜2歳 乳児期の歯ブラシ選びのポイント〉
まずは歯ブラシに慣れることからスタートです。
おもちゃ感覚で赤ちゃんが口に加えてしゃぶったり舐めたりしながら、口の中に異物が入ることを慣れさせていきます。
この頃はとにかく安全が第一優先です。
柔らかいシリコン製のものや、喉突き防止のストッパーがついているものを選ぶようにしましょう。
もちろん親御さんは歯磨き中に目を離すことがないように注意してくださいね!
子どもが握りやすいもの!
0歳の赤ちゃんにはリングタイプがオススメです。
1歳を過ぎたら太めのハンドルで小さな手でもしっかり握れるものを選びましょう。
安全面に考慮したもの!
まだ磨くというよりしゃぶったり舐めたり噛んだり、といった段階の時は、誤って喉の奥まで歯ブラシがいかないように注意が必要です。
喉突き防止ストッパーがついているものや、リングタイプを選びましょう。
また、まっすぐのハンドルでもネック部分が柔らかくなっており、万が一口にいれたまま転倒しても曲がって衝撃を抑えてくれる歯ブラシもあります。
あらゆる危険性を鑑みて、安全性の高い赤ちゃん用歯ブラシを上手に活用してください。
毛先はやわらかいもの!
毛先が固いと、赤ちゃんの歯茎を傷つけてしまったり赤ちゃんが痛がる可能性があります。
毛先はかならず柔らかいものを選び、毛先が痛んできたり広がってきたりした場合はすぐに交換するようにしましょう。
〈3〜5歳 幼児期の歯ブラシ選びのポイント〉
3歳頃になると乳歯が生え揃い始める時期です。
安全面に考慮しつつもきちんと歯を磨ける歯ブラシを用意する必要がでてきます。
歯ブラシのヘッドは0〜2歳まで使っていたものよりは一回り大きいものを選ぶようにすると良いでしょう。
この時期の子どもは歯ブラシの毛先を噛んでしまうことが多いため、毛先がすぐに広がってしまいます。
毛先が広がると、歯の汚れも十分に落とせず磨き残しの原因にもなってしまうので、こまめに歯ブラシを交換してあげるようにしてください。
子どもが握りやすいまっすぐのハンドル!
この時期になると、もうストッパーは必要ありません。
握りやすい太めのハンドルを選んであげると良いでしょう。
ただし、万が一のことを考えてネック部分は柔らかく曲がるものを用意してあげると安心です。
ヘッドは乳児期よりも一回り大きめ!
奥歯まできちんと生え揃ってくると、今までの小さいヘッドは逆に磨きづらく感じてきます。
今までよりも少しだけ大きめのヘッドを用意してあげるとより磨きやすくなるのでおすすめです。
毛先の固さは、「柔らかい」から「普通」へ!
歯の成長に伴い歯茎も成長しますので、毛先も「普通」の固さのものを選んでも大丈夫です。
奥歯に挟まった食べかすや汚れも、毛先が固くなることで取りやすくなります。
ただし、子どもが嫌がったり痛がるようであれば無理に「普通」の固さにする必要はないので、そのときは今まで通り柔らかい毛先を選んでください。
〈6〜12歳 生え替わり期の歯ブラシ選びのポイント〉
この時期は、乳歯から永久歯に生え替わる大切な時期です。
とくに乳歯の奥歯のさらに奥から生えてくる「第一大臼歯」はとても虫歯になりやすいので注意が必要です。
磨き残しも多い歯ですので、きちんと磨けているか親御さんもチェックしてあげてくださいね!
ハンドル部分の長さ!
永久歯が生えてくると今までの歯ブラシの長さでは対応しきれなくなってきます。
とくに先ほどもお話しした「第一大臼歯」は一番奥にあるのである程度の長さがあるものを選んでください。
ヘッドは大きさよりも薄さに注目!
奥歯をきちんと磨くためにはヘッドは薄めのものを選ぶようにすると良いでしょう。
薄いヘッドだと磨き残しを防ぐこともできるのでオススメです。
毛先の固さは「普通」!
永久歯も生え始めるようになってきたら、しっかり磨ける「普通」の固さの歯ブラシを選ぶようにしましょう。
歯磨きの場所にも注意!
いつも歯磨きはどこでしていますか?
歯磨きを嫌がるお子さんも多いので、ついテレビをみせながら歯磨きをさせていたりするご家庭も多いのではないでしょうか?
しかし、テレビや他のことをしながら歯磨きをしていると、何となくただ咥えているだけ、と状況にもなりかねません。
そうならないためにも、歯磨きはできるだけ洗面所で、磨いている箇所を確認しながらするように習慣付けると良いでしょう。
まだ立ちっぱなしが辛いようであれば椅子を用意したり、歯磨きタイムが嫌いにならないような工夫が必要です。
親御さんと一緒に洗面所に立って歯磨きをするのも楽しいかもしれませんね!
仕上げ磨きも忘れずに!
子どもが歯磨きをした後は、必ず親御さんが仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう。
子どもが使っている歯ブラシは毛先が広がっていることもあるため、子どもの歯ブラシを共有せずに、仕上げ磨き用の歯ブラシを別で用意するようにすると良いでしょう。
・長めのハンドルで、持ちやすい形状のもの
・毛先は子どもの口を傷つけないように柔らかめのもの
などを基準に選んでみてください。
また、仕上げ磨きをいつまでするのか悩む親御さんも多いと思います。
多くの場合は小学校入学と同時に仕上げ磨きをやめてしまうという調査結果もあるようです。
しかし、生えたての永久歯は表面がざらざらで、歯垢がつきやすい状態です。
さらに、歯質も未成熟なため非常に虫歯になりやすいのです。
そのため、もし可能であれば9歳頃までは虫歯のチェックを含めて仕上げ磨きをしてあげるようにしてください。
もちろん赤ちゃんの頃のように全てを磨いてあげる必要はないので、奥歯や生え始めた永久歯などを中心にみてあげると良いでしょう。
永久歯が生え揃ってくると乳歯とは違い、歯と歯の隙間もなくなってきます。
この歯の隙間にたまる歯垢が虫歯の原因にもなりますので、永久歯が生え始めたら、仕上げ磨きにはデンタルフロスも取り入れるようにしてください。
仕上げ磨きは、親子の大切なコミュニケーションの時間です。
お互いに気持ちよく歯磨きタイムを過ごせるように工夫してみてくださいね。
いかがでしたか?
歯ブラシを買い替えるときも何となくいつもと同じものを選んでしまっていた方もいるのではないでしょうか。
歯の健康は、一生に関わる大切なことです。
これから先のお子さんの大切な歯を守るためには、なにより親御さんのサポートが欠かせません。
慌ただしい毎日でつい忘れてしまいそうな時は、例えばお子さんの誕生日など、覚えやすいタイミングで歯ブラシを見直してみるのも良いかもしれませんね。
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