普段の生活で口臭は気になりますか?
日ごろ、一生懸命に歯磨きはしているものの、人と間近に接する時など口臭が気になって不安でしょうがない、なんて時ありますよね・・・?
そんな時は、ぜひ、舌の状態を見直してみましょう。
舌の汚れと口臭の関係!
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どんな美人/イケメンでも”口臭”はある!?
会話や呼吸する時に吐き出した息が、他人には不快な臭いに感じられることを「口臭」といいます。
口臭の原因は、そのほとんどがお口の中にあります。
イヤな臭いのもとは、主にたんぱく質です。
細菌が、このたんぱく質を分解することによって、口臭が生まれます。
お口の中では、日々、新陳代謝が活発に行われています。
そこで役目を終えた細胞は捨てられ、これを「剥離上皮細胞」といいます。
それに加えて、死んだ細菌や、白血球、食べかすもその多くはたんぱく質です。
それらのタンパク質を分解する細菌は、健康な人のお口の中には100億個も存在しています。
つまり、みなさんのお口の中では、いつも、これらのたんぱく質が膨大な数の細菌によって分解され、「メチルメルカプタン」という揮発性のニオイ物質を作り出している、という訳です。
言い換えると、どんなに健康で清潔な人でも、どんな綺麗な美人でも、カッコいいイケメンでも、他人に気づかれない程度の口臭は存在しているのです。
気をつけたい口臭の種類!
生理的な口臭!
誰にでも微量ながら口臭があることはわかりましたね。
このように、健康な人の口臭を「生理的な口臭」といいます。
最も口臭を感じるのは、起床後です。
また、強いストレスを感じた時や緊張した時などにも感じられやすいといえます。
人間は、緊張した時、無意識に歯を食いしばります。
その時、舌はお口の天井の部分に張り付いています(口蓋といいます)。
すると、お口の空間が狭くなって、酸素が乏しくなり、口内の換気ができなくなるため、嫌気性の細菌が腐敗臭を出します。
また、緊張は交感神経を優位にさせます。
すると唾液が減って、お口の中がネバつくようになります。
これらが、口臭を誘発させるもととなります。
病的な口臭!
「生理的な口臭」に対して、虫歯や歯茎などに炎症がある場合や、口臭の原因になるような全身の疾患(糖尿病、胃腸の障害、唾液腺の疾患など様々です)がある場合に、明らかに口臭が感じられる時があります。
こような「病的な口臭」の場合は、歯磨きやデンタルリンスだけでは臭いを抑えることは難しく、疾患の根本的な治療が必要です。
悪化すると命に関わることもあります。
ひとくちに口臭といえども、軽く見ることはできません。
虫歯や歯周病が原因の口臭は、歯科治療で口臭も収まります。
虫歯がエナメル質で止まっていれば臭いは発しません。
しかし、象牙質まで届く虫歯は、虫歯菌が象牙質を破壊し、かなり腐敗臭が強くなります。
歯周病も、歯周ポケットが深いと臭いが強くなりますから、注意が必要です。
舌と口臭の関係!
口臭の原因となる”舌苔”!
舌の健康と、口臭には切っても切れない関係があります。
舌の表面には白っぽい薄い膜があり、これを舌苔といいます。
舌苔の主な原因は、ターンオーバーで剥がれ落ちた舌の細胞に、細菌や食べかすがくっついたものです。
白っぽく苔状のもので、状態が悪くなると細菌やカビが増殖し、白から黄色へ、最後は黒っぽく変色していきます。
また、口臭と関連するのは、歯周病と舌苔であり、その割合は舌苔の方が多いとの報告があります。
虫歯が原因ではない口臭のもとは、ほとんどがこの”舌苔”によるものです。
本来なら、歯磨きとともに舌のクリーニングにも気を配ることで口臭を抑えることができます。
しかし、忙しい日常生活においては、なかなか舌の清掃にまで気が回らない、という実情もあります。
舌苔は細菌の温床!?
舌苔は細菌の温床になります。
細菌は口内に残ったタンパク質を分解し、イヤなニオイを発生させます。
どんなに歯磨きを徹底しても、舌苔が厚く残っていると、口臭はなかなか収まりません。
口臭を予防するには、歯磨きと同じように、舌磨きも必要になってきます。
ただし、歯磨きの際についでだからと、そのままゴシゴシと歯ブラシで強くこすってしまうのは避けましょう。
舌の表面はとてもデリケートです。
ゴシゴシこすると、味蕾という味覚を感じるセンサーを傷つけてしまいかねません。
優しく、なでるように、が基本です。
専用の舌ブラシを使用することもオススメです。
気になる口臭、予防するには!
口臭を気にしすぎることもいけませんが、やはり、自分のニオイは気になるものですよね。
では口臭を、どのようにして予防したら良いのでしょうか。
舌磨きをする!
歯磨きをする時、一緒に舌も磨いてみましょう。
磨く時には舌ブラシやへらなどを利用し、舌に余計な刺激を与えないよう、弱い力で優しく磨きます。
奥から手前へ、かき出すようにしましょう。
ご自分の舌をよく鏡でご覧になり、白っぽく汚れているところだけを磨くようにしましょう。
舌を磨く頻度は一日に一度にし、数日かけて徐々にキレイにするイメージで継続しましょう。
唾液をたくさん出す!
唾液には自浄作用といって、お口の中をキレイに洗い流してくれる作用があります。
人は緊張が続いたりストレスがかかると、唾液の分泌が弱まり、お口の中が乾燥して、一時的に口臭が強まる時があります。
応急処置ではありますが、そんな時はガムを噛んでリラックスしたり、デンタルリンスでうがいをすることで解消しましょう。
舌を上あごに押し付ける!
これは、舌ブラシが使えないときの方法です。
ご自分の舌を上あごに押し付けて前後に動かしますと、舌がこすれてキレイになります。
もちろん、これで完璧にクリーニングできるわけではありませんので、あくまで補助的に行いましょう。
ガーゼでこする!
これは舌ブラシを使用すると吐き気を催してしまう方や、つわりのある妊婦さんにオススメです。
ガーゼの柔らかい布が、舌を傷つけることなく、キレイに汚れを取り去ってくれます。
このように、舌の健康と口臭には深い関係があります。
お口の中をいつもキレイに保てれば、人と会話をする時に自信を持てますね。
気持ちもすっきりと前向きになれるでしょう。
舌ブラシでの舌磨きを是非試してみてくださいね!
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