虫歯と聞くと病気という認識はありつつもつい蔑ろにしがちです。
命に関わる病気ではないと思っている方も多いのですが、本当に影響ないのでしょうか?
今回は、歯と死亡率の因果関係について紹介します。
虫歯を放置すると危険!?歯の健康と死亡率の関係!
虫歯の症状とは?
はじめに、歯の中でも最も知名度の高い病気である虫歯について解説します。
虫歯にはいくつものステップがありますが、初期的には歯がしみるという症状が現れます。
例えば、極端に甘いものを食べた時や冷たいものを食べた時に虫歯ができ始めている箇所がしみます。
ただ、この時点ではまだ虫歯としては初期段階で、このあとに症状が進行していきます。
徐々に虫歯が進行していくと、歯のエナメル質を溶かしていきます。
エナメル質はかなり硬い素材なのですが、それをも溶かすのが虫歯の特徴です。
見た目からも穴が空いた状態となり、明らかに異常であることを自覚することになります。
また、歯が溶けると痛みも強くなってきます。
特に、進行が進むに連れて強烈な痛みが発生して我慢できない場合もあります。
歯が溶けてエナメル質の層を突破すると、次に象牙質の層に進行します。
また、歯の神経を犯し始めます。
これ以上放置しておくと、やがて歯が脆い状態となり歯がボロボロな状態となり原型を留めない状態になる、もしくは歯が抜けてしまいます。
→『知られざる虫歯のステップ!気づかぬうちにアナタも虫歯!?』
虫歯が更に進行すると?
虫歯の症状としては、最終的には歯が抜け落ちるところまで到達します。
その過程において、歯の痛みや歯茎の腫れなどの症状が発生しますが、これ自体は死亡にまで至る可能性は高くありません。
ただ、虫歯を更に放置しておくと、体の様々な部位に悪影響を及ぼします。
最もよく見られる症状としては、発熱があります。
これもまだ死亡に至るというまでのレベルではありません。
他にも、虫歯菌が歯だけでなく顎にまで進行すると、骨髄炎が発症します。
骨髄炎になると、口の中に膿が溜まり口臭の原因となります。
かなり症状が進んだ状態と言えますが、虫歯菌は更に全身をも蝕みます。
末期的な症状としては、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす要因となります。
ここまで来ると、最悪の場合は死亡に至るケースも十分考えられます。
更に、糖尿病や腎臓病などの病気を抱えている方の場合は、その症状を悪化させる原因ともなります。
これは、敗血症により悪化を助長するという側面があります。
虫歯で死亡に至る確率は?
虫歯が進行したことによる死亡率は、虫歯菌が首から下まで運ばれてしまった場合で言えば、死亡率は20%と言われています。
これは、虫歯が進行して虫歯菌が血液にまで溶け込み、全身に運ばれるまでの状態にまで進行した状態であります。
心筋梗塞や脳梗塞は死亡率も高い病気ですし、絶対にこのような状態にまで進行させないことが重要です。
また、敗血症が発症すると心臓、肺、腎臓などに機能不全を引き起こします。
敗血症になると、なんと25%もの方が死亡にまで至ることで知られています。
更に、心臓、肺、腎臓に疾患を抱えている方であれば、更にその死亡率が増大します。
敗血症は血液に細菌が入り込むことで巻き起こす病気ですので、こちらも虫歯を絶対に放置せずに発見した時点で治療にとりかかるべきです。
虫歯を放置して「まだ大丈夫かな?」と思っている方は、是非とも早急に医師の診断を受けてくださいね!
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