歯を失う要因は、歯周病50%、虫歯40%、事故5%、矯正時の抜歯5%だといわれています。
50%を占める歯周病は年齢とともに進行し、対策をせずに放っておくと自然に歯が抜ける疾患です。
歯周病には治療法がなく、年齢を重ねると歯が自然に抜けると考えられていました。
そこで、今回は最近の歯周病対策と、治療法と歯周病に対する対策も紹介します
歯周病の症状とは!?
歯周病の症状は、「歯槽」と呼ばれる、歯の根っこが収まっている歯槽骨で囲まれた部分から、膿が出てくる状態です。
昔は、歯槽膿漏と呼ばれており、現在は歯周病と呼ばれ一般に知られる疾病です。
歯槽膿漏は、現在では歯周病の一部のケースと分類されるようになりました。
虫歯は、『歯そのものが破壊される』のに対して、歯周病は、『歯の土台である歯茎から破壊される』疾病です。
歯周病の原因とは!?
歯周病は、歯に付着した歯垢、いわゆるプラークの中の歯周病原菌によって引き起こされる感染症だと言われています。
実は、歯周病の原因となる“特定の菌“というものはありません。
推察される一連の菌が「歯周病原細菌」と呼ばれています。
歯周病原細菌は誰の口の中にでもいるありふれた菌です。
つまり歯周病になる可能性は誰にでもあるのです。
プラークは概ね80%が細菌です。
口の中には、細菌は200から300種類の細菌が存在しています。
近年、そのうち10数種類が歯周病の原因になる、歯周病原菌という事が明らかになりました。
歯周病原菌は空気を嫌う傾向があり、繁殖する為には、口の中のジメジメとして奥まった環境が非常に適しています。
その繁殖を促してしまう場所として、歯周ポケットがあります。
歯周病と生活習慣!
全身疾患と合わせて、歯周病は、相互に影響を与えています。
歯周病の原因は主に、細菌による感染症です。
歯周病の原因となる菌は、誰の口にもいるありふれた菌です。
つまり、歯周病は免疫力が弱っているときに発症する疾患なのです。
体の抵抗力が強ければ、病気の進行を食い止めることもできます。
ところが、体が他に病気を抱えて抵抗力が弱っていると、細菌の繁殖を止められずに歯周病の進行を進めやすくなります。
こうして歯周病が進行し、歯周病原菌が体内に流れてしまうことで、他の病気を引き起こすなど、病気を悪化させる要因にもなってしまいます。
砂糖が歯周病のリスクを飛躍させる!?
口腔内の疾患を防ぐのに大きく貢献している”腸管”です。
腸管には、全身の免疫細胞や後退の60~70%が集中していると言われています。
この腸管の免疫力を破綻させるのが、”砂糖の過剰摂取”です。
腸管免疫の破綻は、歯周病などの口腔内の疾患を生み出します。
砂糖の過剰摂取は、虫歯や歯周病のリスクを飛躍的に高めるだけでなく、がんや脳卒中、心筋梗塞、高血圧など、様々な疾患の原因となります。
糖分を過剰摂取している人、歯茎 死にます。
普段の食生活から、糖質の取りすぎには注意しましょう。
歯周病と糖尿病の関係について!
歯周病から影響の大きい疾患としては糖尿病があります。
糖尿病を患ってしまうと細菌を撃退することができる、白血球の機能が低下してしまい、
体の抵抗力が極端に下がってしまいます。
そのため、歯周病にかかることで、短期間で糖尿病が重症化しやすくなります。
また、歯周病巣から出る、TNF-αが増えると血糖値の数値をコントロールすることができなくなる障害が副作用で発生します。
こうした副作用は、糖尿病の治療にも悪影響を与えてしまいます。
一方で、歯周病が完治することで血糖値が下がり、糖尿病の症状が安定することもわかってきました。
他の病気と歯周病の関係!
歯周病と他の病気との関係ですが、心臓血管系疾患、細菌性心内膜炎、呼吸器疾患、低体重児出産などの関連性も明らかになってきています。
歯周病のケアには、歯以外の問題だけでないことがわかってきています。
歯周病は、静かな脅威を持ち、全身を蝕む可能性のある疾患ですが、
自分で予防でき、適切な治療を受けることで治療できる病気になります。
歯周病は歯の問題だけでなく、体の全体の病気とかかわる疾病だと言えるでしょう。
歯周病の原因から対処法も歯肉炎に進行するまでに早期発見すること。
また、歯医者を活用して、歯が痛くなってから歯医者に行くのではなく、歯の痛みがでる前に検査をして貰いアドバイスを受けること。
それらに気を付け、自分の歯の健康を自分で守っていくことが何よりも重要でしょう。
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